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2005年01月31日

本当にバレンタイン少佐がバレンタインデーの由来なのか

 世間ではバレンタイン商戦まっさかりですが、正直、あまり興味がありません。プレゼントをあげたい人一般ということなら、いないわけではないですが、チョコレートなどという邪悪な食べ物に振り回されるのが嫌なのです。どうせ甘いものなら、ずんだ餅でも贈るくらいの反骨精神を見せたいです。いえ、この辺にダーリンができない原因があるのは、自覚してはいるのですが……。

 バレンタインデーと言うと、思い出すエピソードがあります。『究極超人あ〜る』の何巻だったかにあった「この行事はそもそも昭和21年の今日、進駐軍のバレンタイン少佐が子供たちにチョコレートを配ったという故事に由来しているのだ!」というセリフです。
 もちろんバレンタインデーの由来は初期キリスト教の聖人、聖バレンティノであって、このセリフは作り話です。チョコレートが贈られるようになったのは、日本のお菓子屋さんの陰謀です。『究極超人あ〜る』のファンでもなければ、バレンタインデーに思い入れがあるわけでもないのに、なぜかこのことが記憶に残っています。
 ……と思っていたら、面白いページを見つけました。
 『究極超人あ〜る』のエピソードが、あながちネタではない、というものです。

昭和20年冬、終戦直後の神戸にやってきた進駐軍士官の中に、彼、ヴァレンタイン・D・クラーク少佐はいた。クラーク少佐は1920年2月14日、ボストンに生まれた。誕生日の聖人、聖ヴァレンティノにちなみヴァレンタインと名づけられたクラークは、その名の通り慈愛に満ちあふれた青年に成長、陸軍に入隊した後もその性質は変わらず、太平洋戦線で戦ったにもかかわらず、日本人に対して常に敬意と愛情を持って接した。そんな彼の性格がもっとも表れているのが、このバレンタイン・デーのエピソードである。
敗戦後の混乱の中で飢えに苦しむ人々、特に子供たちの悲惨さを見かねた彼は、日本にいた3年間毎年、自分の誕生日である2月14日に、子供たちへのプレゼントとして5000枚のチョコレートを配ってまわった。かっての敵である自分たちに対しても愛をもって接する彼の姿にうたれた人々は、クラーク少佐を記念して、2月14日にチョコレートを贈り合う ようになったのである。
その後、この習慣がチョコレート業界の戦略から全国的に広まり、いつしか女性が男性に贈るものとして固定化し、やがて義理チョコなどの儀式が生まれてくるに及んで、ヴァレンタインの精神も完全に形骸化してしまったわけである。
 つまり、「聖ヴァレンティノ>ヴァレンタイン少佐>神戸のお菓子屋さん」という連鎖があって、チョコレートの習慣が定着した、という話です。
 なんだか『究極超人あ〜る』のエピソードを使った壮大なネタのような気もしないでもないのですが、それにしては説得力があります。
 真偽のほどはわかりませんが、単にお菓子屋さんの設け話だと思うよりは夢があるような気もします。


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