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2005年01月06日

福居ショウジン監督は元気なのかしら

 塚本晋也のことを書いたら、福居ショウジンのことを思い出しました。

 塚本晋也に比べると遥かに無名ですが、似たテイストを持った映画作家で、確か経歴の中でも塚本監督の下にいたことがあった気がします(勘違いだったらごめんなさい)。
 『ゲロリスト』で監督デビュー、『ピノキオ√964』『ラバーズ・ラヴァー』と続いたのですが、その後長編35ミリは撮っていないはずです。後の二つはチェックしていますが、かなり過激な作品です。確か『ピノキオ√964』はスタッフに謎の死傷者が出た、とかいう曰く付きだった覚えがあります。正直、今見返すだけの体力はないと思います。
 2004年には『アートアイドル“声ちゃん”の挑戦! 変躰ランドへようこそ』という映像作品を監督しています。

『アイデン&ティティ』でのロックの神様役など、さまざまなメディアで活躍するコスプレアイドル・声が挑戦するポップアート&エロスのドキュメント。全裸となった声ちゃんの身体にボディペインティングすることにより、斬新な表現方法を生み出している。
 出演がコスプレアイドルの声のほか、根本敬、笠間しろう、会田誠、町野変丸と、半端ではない濃さです。
 ちなみに町野変丸も結構気になります。前に「コミック・キュー」のコラボレーション特集に掲載された山本直樹との共作は最高でした。
cue.jpg  henmarushow.jpg『まるまる変丸ショウ』 町野変丸 942円
 福居ショウジンと言って思い出すのが、『職業 映画監督』という我妻まや監督による自主映画作品です(イメージフォーラムのデータには「8ミリ」とあるのですが、わたしの記憶ではヴィデオだったような……)。イメージフォーラム・フェスティバル2000で奨励賞を受賞した作品で、なんと福居監督のモトカノが撮ったドキュメンタリです。濃すぎる映画を撮るばかりに、食うや食わずの映画監督の悲哀が良く描かれていて、人ごととは思えませんでした。等身大の映画監督像と恋愛模様、しかも「別れちゃったのでこの先はわからない」みたいなオチ、自主映画の機動力あってのリアリティです。
 ちなみに、訳あってこの年のイメフェスの作品をほぼ全部見ているわたしも、相当ヤバいです。

 こういう時「負けないでまた映画撮って下さい!」みたいなことを言う文化が本当に嫌いです。
 そう言いたい気持ちはもちろんありますが、わたしが言われたら「撮るからお金出してよ」と思うのが本音です。というか、わたしなら声に出して即レスです(笑)。
 応援というのは実に無責任なもので、とりあえず生き延びるのが先決でしょう。言葉なんて一円にもなりませんから、外野でゴチャゴチャ言うならお金も出さないと始まりません。
 まぁ、作品なんてものは、どんなジャンルにせよ作っちゃう時には作っちゃうもので、「できちゃった結婚」くらいの勢いで期せずして産み出せば上等なのではないか、と思っています。わざわざ頑張るものではないです。


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