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2005年03月20日

NHKラジオ講座を続けるコツ

 年度の変わり目というのは、新しいことを始める気持ちになるものです。NHKラジオ講座も四月号が一番売れて、その後先細りになるそうです。
 NHKラジオ講座、長年愛聴しています。

 こんなに素晴らしいものが無料で流されていて、テキストを買っても一ヶ月350円とは、日本という国は本当に恵まれています。多少不祥事があってもNHKは許してしまいます。受信料が問題になっていますが、ラジオはタダなのですよ。払いたくないなら、テレビを捨ててラジオを聞きましょう。わたしはそうしています。
 現在は「NHKラジオやさしいビジネス英語」「NHKラジオ英語リスニング入門」「NHKラジオフランス語講座」だけですが、以前は「レッツスピーク」「ドイツ語講座」も聞いていました。「ラジオ講座録音にサン電子トークマスター」で触れたトークマスターというICレコーダーを利用しているのですが、受信状態が悪くて録音に失敗した、メモリがいっぱいで録音し損なったなど以外では、まったく聞き逃したということはここ数年ほとんどないと思います。
 こう書くとえらく真面目にやっているようですが、現在は「勉強」というやる気もないので、あくまで娯楽としてテキストもほとんど買わずに聞いています。楽しみとしてやる、というのが続けるコツでしょう。というより「続けるぞ!」と力みすぎると何事も続きません。続けていることを意識できないくらい、ダラダラ〜と習慣の中に埋め込んでしまうのです。わたしの場合、朝のメイク時間、お風呂上がりのスキンケア&ストレッチ時間を充てています。
 この「鍛錬の習慣化」というのは非常に有効かつ重要で、修行フェチだけれど根性ナシのわたしは常に意識し活用しています。何かを身につけようとした時、一番簡単なのは多少無理矢理でも日常のルーチンの中に位置を作ってしまうことです。足に重りをつけて歩くようなものです。亀仙人の重い甲羅です。
 ついでに言えば、本当に身に付けるのに最も有効なのは「それを身に付けないと死ぬ」という状況に身を置くことです。語学で言えばお金もないのに渡航してしまうことでしょう。語学ではありませんが、わたしはある特殊な分野で意識して実行し、我ながら超人的速度で習得しました。ただ、容易に想像されるように、極めてハイリスクな方法かつストレスフルなので、一般にはお勧めしたくないです。
 語学で言えば、NHKラジオ講座くらいでダラダラやるのが一番気軽で確実です。日常化する自信がなければ、テキストを年間購読してしまうのも手です。値段もたかが知れています。各プログラムについては「TOEIC対策お勧め教材2/3 リスニング編」に詳述しているので参考にしてみて下さい。最近はAmazonでもテキストを扱っています。
 やる気に溢れていれば、アルクの「ヒアリングマラソン」も推奨できます。一年間は続けていました。

 ラジオ講座というのは広く浅く一般学習者に向けたものですから、内容自体については、ある程度リスニング力がある方なら、AFNやネットで聞けるニュース番組、Livivng on Earthなどの方が聞いて面白いものです(「iPod&語学学習におすすめなmp3サイト」参照)。それでもNHKラジオ講座には、独特の良さがあります。
 ニュースなどの多聴が効果的なのは言うまでもありませんが、逆に聞き流しすぎてしまって正確なリスニングが疎かになる傾向があります。わたしなどが典型で、おそらくこれがスピーキング能力の滞りにつながっているのでしょう。多く内容を聴き取ると同時に、常に初心にかえってボキャブラリーやマメ知識を補充、トピックを取り上げて復習、というプロセスを繰り返すべきだと思います(できていませんが……)。この点、「ビジネス英会話」「リスニング入門」にはいつまでも値打ちがあります。個人的には好きではないですが、初学者には「レッツスピーク」も良いでしょう。
 また趣味的になってしまいますが、ラジオ講座の十年一日の如く変わらない風景というのは、どこか気持ちを落ち着けます。社会人になってしまうと迫り来る新しい任務との激闘を繰り返すことになり、これは非常にエキサイティングで楽しいことなのですが、同時にどこかに根をもっておかないと心が危うくなる時があります。個人的に、毎日聞くラジオ講座で「学校な気分」を確かめていたりします。実際の学校はちっとも好きではなかったのですが、勝手なノスタルジアをねつ造して癒されているのです(笑)。
 特に「フランス語講座」「ドイツ語講座」などの初級編は、半年に一回bonjourにリセとされてしまうので、なかなか素敵な無限ループを楽しめます。それだけだとレベルが上がらないのですが、趣味としてなら結構ではないかと思っています。フランス語なんて、圧倒的にレベルが落ちているのですが、真面目にやる余裕もなければ必要もないのでそれで良い、と信じています。
 そもそも語学の学習というもの自体、子供に帰る要素があります。いい大人が「こんにちは。わたしは日本から来ました」などとやっているのですから、端から見れば滑稽なものです。それがプライドに触って語学学習を嫌う人もいますが、このバカバカしいところが語学の魅力なのです。
 幼児的で結構じゃないですか。レッツ大人の幼稚園! 癒されろ!

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