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2004年12月11日

だっこを推進し羊を解き放て

 フィードバックのできない「ガキ」のことを書きましたが、つくづくこの安定の悪い人格はなんとかしないといけません。
 先日お友達とお会いした時も、例によってツッパりまくったりで最低だったのですが、ちょっとほんにゃらした頃合いに「羊をもうちょっと見せた方がいいよ」という素敵なアドバイスを頂戴いたしました。
 これは「外壁の厚い女と内壁の厚い女」というエントリで、わたしのような「外壁が厚いタイプ」は外面は異様に攻撃的でも一歩中に入るとおばあちゃんが羊の面倒を見ているだけ、と書いたのを受けたものです。羊が草を食んでいるだけののどかな城内を少しは見せた方が良い、ということです。
「たまに羊が逃げるくらいの方がいいんだよ」。
 あぁ、素晴らしい表現です。なんというポエジーでしょうか。
 うっかり羊を逃がしたら最後、人質にとられて「ジンギスカンにするぞ」とか脅されそうで、いつも険しい態度ばかりしていましたが、確かにちょっと羊が漏れたくらいのほうが端から見ればかわいげがあるかもしれません。ただ問題は、羊のことをきちんと思い出すための具体的方法です。

 この時はお友達に背中をさすってもらったりしただけであっさり機嫌が治ってしまったのですが、こういうスキンシップが非常に大切なのではないかと思うのです。やってみれば何でもないことで、やろうと思えばすぐにできることなのに、視野の中心からちょっと外れただけで見えなくなっていること。そういう触れ合いが、思いのほか力を持っていたりするのです。
 実はハグ大好き人間なのですが、うっかりこんな簡単なことを忘れています。加えて日本の世の中では皆さんハグをしたがらないので、知らない間に欲求不満がつのっているようです。ちょっと身体を触れ合うだけで本当に色々なことがうまくいくのに、頭の中からすっぽり抜け落ちてしまっているのです。きっとわたしのような人間が誰からもだっこされないで、挙げ句の果てにジェノサイドとか起こしてしまうのです。
 羊を解き放つ鍵はだっこです。「ジンギスカンにしないでなでなでするだけだよ」というメッセージが伝われば、中のおばあちゃんも羊を分けてくれるのです。

 そんなわけで、だっこ推進運動を提唱したいです。
 世界にはだっこが足りません。だっこ不足です。
 「もっとみんなだっこし合おうぜベイベー」と日頃から思いを募らせている万国のだっこ愛好家の皆様、是非だっこを推進するエントリを立てて、この記事にトラバ打ってみて下さい。そしてだっこの輪を広げて行きましょう! ゆくゆくは「だっこオフ」を開いて、特に何もイベントもなく嬉しいことが何もなくても、みんなで抱き合って無駄に喜びを分かち合いましょう。
(トラックバックについては、ハッピー・トラックバックに準拠して下さい)

 まぁ、だっこ一つが無自覚にこれほど重いのはわたしだけかもしれませんが……。

『HUGしようよ!』 キャサリーン・キーティング 扶桑社 1,000円

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