「全粒パン」で低インシュリンダイエットはできない
ダイエッターで全粒粉を意識していない人はいないでしょう。
普通の食パンがGI値95という典型的なデブの元なのに対し、全粒パンはGI値50と低インシュリンダイエットには最適だからです。微量栄養素・食物繊維も豊富で、理想的な炭水化物元です。
だからといって、「全粒パン」を銘打っているパンでダイエットができるかというと、大間違いです。
基本をおさらいしておきますが、巷で「全粒パン」などとして売られているものは「全粒粉も入っています」という程度です。成分表示は含有量の多い順に表記することになっていますから、必ず確かめて下さい。ほとんどの製品は一番最初に小麦粉が書いてあるはずです。つまり、少なくとも全粒粉より小麦粉の方が多く使われているわけで、この時点で50%以上という可能性は消えているのです。「全粒パン」の大半はせいぜい30%程度で、スーパーなどに売られているパンで全粒粉が一番最初に書いてあるのは、わたしの知る限りPascoのWheat Nuggetsだけです。ちなみにサンライズという楽天のショップは成分を総べてパーセント表示していて、大変好感が持てます。
ボンラスパイユなどで扱っている「木のひげ」のパンでも60%ほどです(確認済)。都内で確実に全粒100%をおいているのはナチュラルハウスとリンデくらいしか知りません。逆に言えば全粒粉100%というのはそれだけ食べにくいということで、実際石のように固いものです。個人的にはその固さがたまらないのですが。
これを考えると、GI値55で、普通に炊いておいしく食べられる玄米のすばらしさを再認識せざるを得ません。どうしても全粒粉100%のパンを手軽に食べたければ、パン焼き器で自分で作るのが一番早道でしょう。
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