2004年07月25日
また、口腔状態と脳灰白質容積に相関性があることも見つかり、「自分の歯で噛む」ことは脳変性に起因する痴呆と何らかの関連があるようです。
痴呆性高齢者の口腔ケア自立度が2ヶ月程度で低下することから、低下前に専門家によるケアを介入させる必要性も指摘されています。
痴呆に口腔ケアが有効
先日「歯牙喪失と痴呆」を話題にしたと思ったら、痴呆と口腔ケアの関係が報道されていました。東京医科歯科大学大学院植松宏教授らによる研究です。
日本歯科新聞より。
軽度の痴呆症状を持つ、介護老人福祉施設利用者に対して口腔ケアを1年間行い、客観的に痴呆のQOL評価を行えるDHC(Dementia Happy Check)による効果測定を実施。表情、会話、立ち振る舞い、身だしなみへの関心及び活動への参加態度の五項目を評価した。
口腔ケアをしない軽度痴呆者は1年間で、DHCが41.1+-7.9から35.7+-10.7に低下したが、口腔ケアを行ったグループでは39.7+-10.3から38.5+-9.68とDHCの低下に歯止めがかかり、痴呆性高齢者のQOLの意地に効果的であることが示唆された。
また、口腔状態と脳灰白質容積に相関性があることも見つかり、「自分の歯で噛む」ことは脳変性に起因する痴呆と何らかの関連があるようです。
痴呆性高齢者の口腔ケア自立度が2ヶ月程度で低下することから、低下前に専門家によるケアを介入させる必要性も指摘されています。
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